今回は、現役講師で音大生の私が、高校生にぴったりのピアノ発表会で聴き映えする曲を紹介します。高校生になると、テクニックが身につき、自由に作品を演奏できるようになりますよね。複雑なリズムや速いパッセージもこなせるようになり、幅広いダイナミクスを表現する力も備わってきます。そうしたスキルを存分に発揮することで、発表会での演奏が一層輝きます。
しかし、高校生活が忙しくなると、練習時間を確保するのが難しいのも現実です。通学時間が長かったり、部活に入っていたりすると、ピアノに向き合う時間がどんどん減ってしまいます。さらに、受験勉強が本格化すると、ほとんどピアノに触れられなくなることもありますよね。でも、だからこそ限られた時間の中で効率的に練習することが重要です。短時間でも集中して取り組むことで、しっかりとスキルを磨くことができます。
そして、高校生活の終盤に差し掛かると、多くの人がピアノから離れてしまうことが多いです。高校3年生でピアノを辞める人も多く、これが最後のピアノ発表会となる可能性もあります。そんな時期だからこそ、ピアノ発表会はこれまでのピアノ人生の集大成として、思い出に残る素晴らしいパフォーマンスを披露する絶好の機会です。
今回は、発表会での演奏がより一層聴き映えするような曲を厳選して紹介します。それぞれの曲が持つ魅力や練習のポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。自分の成長を実感し、音楽を心から楽しむことが最高の演奏を生み出す鍵です。それでは、さっそくおすすめの曲を見ていきましょう!
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【ピアノ発表会の曲】高校生の実態
テクニックが身につき自由に作品を演奏できる
この時期の皆さんは、高度なテクニックを駆使して、複雑なリズムや速いパッセージ、幅広いダイナミクスを表現する力が備わっています。そうしたスキルを存分に発揮することで、聴き映えする演奏ができるでしょう。また、自分自身の表現力を高めるために、感情豊かな演奏を目指してください。音楽を心から楽しむことが、最高の演奏を生み出す鍵です。
学校が忙しくて練習時間が取れない
とはいえ、皆さんの多くは学校生活が忙しく、練習時間が思うように取れないという悩みを抱えていることでしょう。通学時間が長いと、その分練習時間が削られてしまいます。さらに、部活に入っているとますますピアノに向き合う時間が少なくなってしまいますよね。そして、受験勉強が本格化すると、ほとんどピアノに触れられなくなることもあります。
限られた時間の中で効率的に練習することが重要です。例えば、重点的に練習する部分を決めて、短時間でも集中して取り組むことが大切です。また、先生と一緒に効率的な練習メニューを考え、無駄なくスキルアップを図りましょう。質の高い練習を積み重ねることで、短い時間でも大きな成果を上げることができます。
ピアノ人生の集大成の時期
そして、高校生活も終盤に差し掛かると、多くの人がピアノから離れてしまうことが多いです。高校3年生でピアノを辞める人も多く、これが最後のピアノ発表会となる可能性もあります。そんな中、ピアノ発表会はこれまでのピアノ人生の集大成として、思い出に残る素晴らしいパフォーマンスを披露する絶好の機会です。
ピアノ発表会は、自分の成長を実感し、努力の成果を発揮する大切な場です。最後の発表会として、自分のピアノ人生を総括する曲を選び、心から楽しんで演奏しましょう。発表会での演奏が、自分自身にとっても、聴衆にとっても感動的なものになるように、一生懸命練習に取り組んでください。
ピアノ発表会で高校生レベルでも弾けて聴き映えするおすすめ15曲を紹介!
J.S.バッハ:イタリア協奏曲
バッハの「イタリア協奏曲」は、ピアノ発表会で聴き映えする名曲です。特におすすめは、第1楽章のみを演奏するか、第2、3楽章を組み合わせることです。第1楽章はCMで使われたこともあり、そのはつらつとした元気な曲調が聴衆に親しみやすい印象を与えます。バロック音楽の特徴である明快なリズムと対位法が楽しめるので、演奏する楽しさも倍増します。
この曲は、左右の手が独立して動くため、手の協調性が試されます。特に、右手のメロディーラインをクリアに弾くことが重要です。テンポを維持しながら、各音を丁寧に弾くことで、バッハらしい透明感のある音楽が生まれます。第3楽章の活気あるフィナーレは、技術的な挑戦も多いですが、その分弾きがいがあります。はつらつとした演奏で聴衆を魅了し、バロック音楽の美しさを伝えましょう。
モーツァルト:ピアノソナタK. 332
モーツァルトの「ピアノソナタK. 332」は、彼の音楽の魅力を存分に味わえる曲です。この曲は、モーツァルトの典型的な明るくて可愛らしいメロディーが特徴で、高尚というよりは親しみやすさが前面に出ています。演奏することで、モーツァルトの持つ天真爛漫な雰囲気を感じることができます。
特に、第一楽章の軽快なリズムと、第二楽章の優雅なメロディーが際立っています。第三楽章は、速いパッセージが続きますが、しっかりと練習すればその軽快さが聴き手に伝わります。このソナタを演奏することで、ピアノの技術を磨きつつ、モーツァルトの音楽の奥深さを体感できるでしょう。また、彼の音楽的なユーモアも感じられるので、楽しみながら演奏できます。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 Op. 27-2 「月光」
ベートーヴェンの「月光ソナタ」は、その名の通り、夜空に輝く月の光を思わせる幻想的な曲です。この曲には目の見えない少女の伝説が残されており、その美しいメロディーは聴く人の心を深く揺さぶります。特に第1楽章は、その静かな美しさが際立っています。
しかし、ぜひ第3楽章にも挑戦してみてください。この楽章は、技術的に非常に難しく、速いパッセージが続きますが、その分演奏しがいがあります。これが弾ければピアノ発表会の集大成を務めるにふさわしいです。ベートーヴェンの情熱と感情をしっかりと表現することで、聴衆に感動を与えることができるでしょう。
シューベルト:即興曲 Op. 90-2
シューベルトの「即興曲 Op. 90-2」は、その右手の優雅な旋律が特徴的です。この曲は、シューベルトらしいロマンティックなメロディーが流れ、聴く人を魅了します。特に、中間部の激しい部分との対比が美しく、演奏する際にはこの対比をしっかりと表現することが大切です。
また、コーダ部分のかっこよさは、この曲の最大の見せ場です。スピード感と力強さを持って演奏することで、曲全体の締めくくりとして聴衆に強い印象を与えることができます。この曲を通じて、シューベルトの音楽の美しさと深さを感じながら、演奏の楽しさを存分に味わってください。
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ
メンデルスゾーンの「ロンド・カプリチオーソ」は、冒頭のコラール風の部分とカプリチオーソ部分の対比が非常に美しい曲です。この曲は、テンポをあげすぎないように注意することが大切です。速く弾くことよりも、各部分のメロディーとリズムを丁寧に表現することが重要です。
特に、オクターヴのパッセージは圧巻で、技術的に非常に挑戦的な部分ですが、その分聴き映えする演奏ができます。この曲を演奏することで、メンデルスゾーンの持つ繊細な表現力と華やかさを感じながら、自分の技術を大いに発揮できるでしょう。また、演奏する楽しさを感じながら、聴衆に感動を届けることができます。
ショパン:バラード第1番
ショパンの「バラード第1番」は、ピアノ発表会での演奏においてまさに言わずと知れた名曲です。この曲は、ショパンの作品の中でも特に人気があり、そのドラマチックな展開と美しいメロディーが特徴です。しかし、この曲を弾きこなすのはかなり大変な挑戦です。細かなパッセージや複雑なリズムが多く含まれているため、しっかりと時間をかけて練習することが必要です。
この曲は、発表会での演奏において集大成としてふさわしい一曲です。技術的な挑戦だけでなく、感情豊かに表現することが求められます。特にクライマックスの部分では、ショパンの情熱をしっかりと感じ取り、それを演奏に反映させることが重要です。演奏することで、聴衆に深い感動を与えることができ、自分自身の成長を実感することができます。
ショパン:スケルツォ第2番
ショパンの「スケルツォ第2番」は、その美しい中間部のコラールが特に印象的な一曲です。しかし、この曲もまた難度高めの作品であり、技術的に挑戦しがいがあります。右手と左手が独立して動く部分や、速いパッセージが多く含まれているため、十分な練習が必要です。
この曲を演奏する際には、特に中間部の美しいコラールをしっかりと表現することがポイントです。また、全体的にテンポを維持しながら、細かなニュアンスをしっかりと演奏することが求められます。発表会でこの曲を演奏することで、聴衆に深い印象を与えることができ、自分自身の演奏技術を大いにアピールすることができます。
リスト:ラ・カンパネラ
リストの「ラ・カンパネラ」は、その華やかで力強いメロディーが特徴の曲です。この曲はがんばれば手が届く一曲であり、特に発表会での演奏にぴったりです。しかし、テンポを早くしすぎないように注意することが大切です。速さにこだわると、細かな部分が崩れやすくなるため、まずは正確に弾けるように練習しましょう。
「ラ・カンパネラ」は、その聴き映えするメロディーで聴衆を魅了します。跳躍や連打が多く含まれているため、技術的に挑戦しがいがありますが、その分、演奏できたときの達成感は大きいです。発表会でこの曲を演奏することで、聴衆に感動を与え、自分自身も大きな満足感を得ることができます。
シューマン:ピアノソナタ第2番 Op. 22 第1楽章
シューマンの「ピアノソナタ第2番 Op. 22 第1楽章」は、ドラマチックで情熱的な曲です。のだめカンタービレで有名になり、知名度も高いです。この曲はテクニック的には速さが求められるため、速いパッセージをしっかりと練習することがポイントです。速いだけでなく、シューマンの独特なリズムとメロディを感じながら演奏することが求められます。
この曲を演奏することで、聴衆にめちゃかっこいい印象を与えることができます。特に、速いパッセージをクリアに弾くことで、技術の高さをアピールできます。発表会でこの曲を演奏することで、自分の成長を実感し、聴衆に深い感動を与えることができます。
ブラームス:間奏曲 Op. 118-2
ブラームスの「間奏曲 Op. 118-2」は、その美しいメロディーと深い感情表現が特徴の曲です。ブラームスの作品の中でも1番有名な曲であり、多くのピアニストに愛されています。この曲は、ブラームスの持つ豊かなハーモニーと繊細な表現が詰まっており、演奏することで音楽の奥深さを感じることができます。
この曲を演奏する際には、各フレーズの美しさをしっかりと表現することが重要です。特に、音楽の流れを感じながら、感情豊かに演奏することで、曲の持つ美しさが一層引き立ちます。この曲で発表会の集大成を飾ることで、聴衆に深い感動を与え、自分自身も大きな達成感を得ることができます。
ラフマニノフ:前奏曲 Op. 23-5 ト短調
ラフマニノフの「前奏曲 Op. 23-5 ト短調」は、まさに踊りのようなリズムが特徴の曲です。この曲は、特に男の子向きで、その力強いリズムとメロディーが魅力です。演奏する際には、特にオクターヴをしっかりと鳴らすことが重要です。この部分を強調することで、曲全体の迫力が増し、聴衆に強い印象を与えることができます。
この曲を演奏することで、技術的なスキルを大いにアピールできます。特に、オクターヴのパッセージは、手の動きが重要です。しっかりとしたタッチで弾くことで、音の厚みと迫力を出すことができます。リズムをしっかりと感じながら演奏することで、曲全体が一層躍動感あふれるものになります。
「前奏曲 Op. 23-5」を発表会で演奏することで、聴衆に楽しさと興奮を提供することができ、自分自身の技術力を大いにアピールすることができます。ぜひ、この力強い曲に挑戦してみてください。
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」は、柔らかなメロディーと幻想的な雰囲気が特徴の名曲です。この曲はCMでも有名で、多くの人に親しまれています。しかし、フラットが6つもあるため、譜読みが少し難しいと感じるかもしれません。
この曲を演奏する際には、特にメロディーの滑らかさを意識することが重要です。フラットが多い部分でも、メロディーが途切れないように注意しましょう。なぜか日本風にも聞こえる独特の和声感が、この曲の魅力の一つです。これを意識しながら演奏することで、曲全体が一層美しくなります。
「亜麻色の髪の乙女」を発表会で演奏することで、聴衆に穏やかな気持ちを届けることができます。ドビュッシーの作品を通じて、音楽の美しさと表現力を高めることができるでしょう。
ラヴェル:古風なメヌエット
ラヴェルの「古風なメヌエット」は、その繊細で美しいメロディーが特徴の曲です。この曲は、譜読みが少し大変ですが、中間部の美しさが一層引き立つため、演奏する価値があります。特に、真ん中のペダル、ソステヌート・ペダルを使う部分は、音の響きをしっかりとコントロールすることが求められます。
この曲を演奏する際には、メロディーラインを丁寧に弾くことが重要です。また、ペダルの使い方にも注意し、音のつながりを意識して演奏しましょう。中間部の美しさを最大限に引き出すことで、曲全体が一層魅力的になります。
「古風なメヌエット」を発表会で演奏することで、聴衆に素晴らしい音楽体験を提供することができます。ラヴェルの作品を通じて、音楽の美しさと表現力を高めることができるでしょう。
プロコフィエフ:前奏曲 Op. 12-7 ハープ
プロコフィエフの「前奏曲 Op. 12-7 ハープ」は、その美しいグリッサンドが特徴の曲です。この曲は、まるでハープを弾いているかのような雰囲気が漂います。グリッサンドを効果的に使うことで、曲全体が一層美しくなりますが、練習しすぎには注意が必要です。
この曲を演奏する際には、グリッサンドの部分を特に注意深く練習しましょう。音が滑らかにつながるように、手の動きをしっかりとコントロールすることが重要です。また、テンポを安定させることで、曲全体の流れが良くなります。
「前奏曲 Op. 12-7」を発表会で演奏することで、聴衆に新鮮な驚きを提供することができます。プロコフィエフの作品を通じて、技術力と表現力を高めることができるでしょう。
ムソルグスキー:展覧会の絵
ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、壮大でドラマチックな曲です。この曲は、全曲を演奏するのは難しいですが、抜粋であれば手が届く範囲です。特に有名なプロムナードは、弾けたら一生ものの価値があります。
この曲を演奏する際には、それぞれの部分の特徴をしっかりと捉えることが重要です。プロムナードの重厚な響きや、他の部分の多様なキャラクターを丁寧に表現することで、曲全体が一層魅力的になります。
「展覧会の絵」を発表会で演奏することで、聴衆に迫力と感動を提供することができます。ムソルグスキーの作品を通じて、音楽の多様性と表現力を高めることができるでしょう。
ピアノ発表会で高校生レベルでも弾けて聴き映えするおすすめ15曲まとめ
いかがでしたか?高校生にぴったりの聴き映えする曲をたくさん紹介しました。それぞれの曲が持つ特徴や練習のポイントを押さえながら、自分に合った曲を選んでください。ピアノ発表会は、これまでの努力と成長を発揮する絶好の場です。忙しい学校生活の中でも、限られた時間を効率的に使って、しっかりと練習に取り組んでください。
高校生ともなると、テクニックがかなり向上し、自由に作品を演奏できるようになっています。複雑なリズムや速いパッセージ、幅広いダイナミクスを表現する力が備わっているので、今回紹介した曲もきっと弾きこなせるはずです。自分自身の表現力を高めるために、感情豊かな演奏を心がけましょう。
また、高校生活の中でピアノの練習時間を確保するのは難しいかもしれませんが、短時間でも集中して取り組むことで大きな成果を上げることができます。先生と一緒に効率的な練習メニューを考え、質の高い練習を積み重ねることで、発表会での演奏が一層輝くものになります。
ピアノ発表会は、自分の成長を実感し、努力の成果を発揮する大切な場です。最後の発表会として、自分のピアノ人生を総括する曲を選び、心から楽しんで演奏しましょう。発表会での演奏が、自分自身にとっても、聴衆にとっても素晴らしい音楽体験になるように、一生懸命練習に取り組んでください。
今回紹介した曲が、みなさんのピアノ発表会での成功につながることを願っています。ぜひ、この機会に自分の限界に挑戦し、最高のパフォーマンスを披露してください。ピアノ発表会で高校生レベルでも弾けて聴き映えするおすすめ15曲、どうぞお楽しみください!
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